ミニシアターの草分け「岩波ホール」
3つの地下鉄が交差する神保町駅から徒歩0分、神保町交差点一角の岩波神保町ビル10階に、座席数192の「岩波ホール」があります。
開館は1968年。芸術性の高い演劇などを上演する多目的ホールとして設立されましたが、 1974年のエキプ・ド・シネマ運動以後は主に映画館として利用されているミニシアターの草分けです。エキプ・ド・シネマとは、フランス語で映画の仲間の意味で、商業ベースになりにくい名作の上映を目的としています。
3月下旬、大劇場ではめったに公開されることのないチベット映画を特集していました。広大な草原を背景にスクリーンに登場したのは、上海国際映画祭アジア新人賞・最優秀女優賞に輝いた6歳の女優「ヤンチェン・ラモさん」。 あれ、見覚えのある可愛い女の子… 2度観ることになったチベット映画は2015年公開の「草原の河」。「巡礼の約束」と併せ、現代のチベット社会を知る機会となりました。
4月から公開されているのが、「ブータン山の教室」。アジア屈指の秘境と絶景、「世界一幸せな国」と言われたブータンの今とそこに暮らす人々に興味のある方は必見です。